血糖値が上がる
ところで、糖尿病にかかると、体の中での栄養素の処理が悪くなり、いろいろな異常がおこってきます。
その理由はあとで述べますが、中でも目立つのは糖質を利用する力の落ちることです。
健康な人では、食物に含まれた糖質は胃腸で消化され、ブドウ糖となって血液中にはいり、全身の各組織に吸収され、体内のエネルギー源として利用されます。
たとえば、米飯を食べると血液中のブドウ糖は一時的に増加しますが、筋肉などの組織で消費されるので、食後二、三時間でもとの値にまでもどります。
ところで、血液中のブドウ糖を血糖と呼んでいますが、この血糖の量を調べるのが血糖検査といわれるもので、糖尿病を診断するうえで非常に重要な検査です。
正常な人では、朝食前の空腹時で血糖値は、約100mg/dlです。すなわち1Lの血液中に1g,ということになります。
糖尿病ではブドウ糖の利用が悪く、消費されにくいので、血糖値が高くなります。
ことに糖質をとったあとの血糖値の上がり方が強くなり、もとの値にもどりにくくなります。
進行した糖尿病の患者では、朝食をとる前の血糖値も高くなり、そして昼食前にも高いままとなります。
ある程度血糖値が高くなっても、腎臓のシキイで止められますが、それ以上に血糖値が高くなると、尿の中にも糖が流れ出るようになります。
これが尿糖と呼ばれるものです。

